2010.10.16[ マネジメント人間力 ]

管理職になる前に必要なスキルを自覚しておく

管理職になる前に必要なスキルを自覚しておく

 

TOP営業だった人が、管理職に昇進して全然ダメになる場合があります。
これは、求められるスキルが営業時代のテクニカルスキルからヒューマンスキルに変わるからです。

ヒューマン・スキルとは、職務遂行上で他者との良好な関係を築く力。
具体的にはコミュニケーション力、ネゴシエーション力などをいいます。

 

以下


① TOPや上司の方針を自らの言葉で語れること

例えば、、、今まで上の空で聞いていた上位方針を、一旦頭で噛み砕き自分の言葉で部下に伝えること

 

 

② 部下への役割や期待を示すとともに部下考える目標との乖離を埋めること

例えば、、、低めの目標数字を申請する部下に、高い目標を納得して取り組ませること

 

 

③ 部下や担当組織の業務の進捗を管理すること

業務全般の進行チェック。アバウトは駄目。脇をしめて細かい観察・把握・指摘をすること

 

 

④ 部下が目標達成できるために現場で育成する こと

例えば、、、新人に分かるレベル(目線)で指導する事。また、できない苦手な部下ほど愛を持ち教える。
知識はもちろん、スキル、スタンスまで手取り足とり教えること

 

 

⑤ 部下の評価時に育成と次期業務への動機付けができる話をすること

例えば、、、低い評価でがっかりしている部下にも、課題や要望、期待を伝えてやる気にさせること

 

 

 管理職になった瞬間から、突然、部下や組織の為に働く人になります。

営業マン時代は良かった。。。という人がいます。
そりゃあそうですね。仕事や使う力ががまったく違います。

 

昔、私の新任管理職研修時、幹部挨拶で「おめでとう。そしてご愁傷様」と言われました。
担当顧客数が減り現場感が薄くなるし、職務遂行上の求められる能力が変わる。
「ヤリガイはあるが大変です」というメッセージでした。

 

でも、大変だからこそ面白いし価値があると思います。

 

まずは、管理職に必要なスキルを自覚していないと、昇進後にかなり慌てるかもしれません。